婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
胸を隠すために頭から両手を離した瞬間。
次は、リオの頭からなにやら茶色の物体がするっと落ちていった。
俺はさらに目を見開き驚くことになった。
淡く綺麗なピンク色の長い髪が、リオの頭の上から、はらはらと落ちていく。
その綺麗な髪は、いつもの茶色の髪なんかよりずっと彼女に似合っていると思った。
恥ずかしさのせいか、男装してる時には見たことの無い表情を浮かべている彼女は、男を誘うような可愛いらしすぎる姿をしていて、俺の胸がドキドキして仕方がない。
これは……やばくないか?
頬を真っ赤に染めて、空色の瞳はうるうるとしている。
本当にこの子がさっきまでの、あのリオなのだろうか?と思うほどだった。
元々可愛いらしい見た目はしていたけれど、ここまでだとは思わなかった。