婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
ギル様にやばい目で見られてることを知らない私は、急いで子猫に駆けよると、子猫を急いで抱き上げた。
子猫をあちこち確認したけどなんとか無事のようだ…。
「はぁ……無事でよかった。…怪我も無いみたいね…安心した〜」
私は安心すると子猫ちゃんにふんわりとした笑顔で笑う。
「あっ!そういえばっ!」
ギル様のことを思い出した私はくるっと後ろに振り返る。
私は、嬉しくてギル様に手をブンブンと振りながら報告をする。
「ギル様ぁ〜!!!子猫ちゃん無事でしたよ〜!!」
嬉しすぎて、露出した肌に、泥や藻で汚れている自分のことなんて忘れてる私は、キラキラとした満面の笑みで手を振った。
「……」
すると焦りながら走ってきたルリがあらわれた。
「リ、リリィ様!!ほんとなんてことを…!!それにその格好!!あぁぁあ!婚約前の令嬢が……」
「子猫ちゃんも私も無事よっ!」
慌ててるルリにウインクを返す私。
「そういう事ではありません!!」
そう言って怒りながらも私と子猫ちゃんを引っ張りあげてくれたルリは、まだ慌てていて
「少々お待ち下さい!急いでタオルとお着替えの準備をしてまいりますっ!絶対に!!そこから動いてはなりませんよ!!絶対に!!」
そう忠告すると慌ててルリはどこかに消えていった。