婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~
そして私は、池の中でまだ唖然としているギルの元へ行くと
「ギル様!風邪ひいちゃいますよ!お手をどうぞ!」
リリィのせいでギルはびしょ濡れなのにそんな事をもう既に忘れているリリィは、子猫を助けられた達成感で眩しいほどキラキラとした笑顔でギルに手を差し伸べた。
ギルはと言うと、信じられない物を見るような目で私を見ながら手を差し伸べ返した。
「…あ、あぁ、ありがとう」
この時ギル目の前では、下着姿でびしょ濡れ泥まみれあまりにも酷い姿のリリィ。
自分の周りは常に着飾り嘘の笑顔を浮かべる令嬢たちばかり。
何も着飾らない純粋にキラキラと輝く笑顔のリリィに
ギルの胸は、ドキリ…と音を立てた…。
その後事情を知ったルリは、リリィが着替えている間に顔を真っ青にして死ぬほどギルに謝ったのだった。

