婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
「怖いけど……浮気なのか浮気じゃないのか、二人はどんな感じなのか……自分の目で見てしっかりと確かめたいです」
私は真剣にアル様を見つめて答えた。
真剣な私にアル様は、目を見開くとすぐに優しく笑う。
「そっか、リオは本当に強くてすごいね?」
「え?」
「……そんな所も、すごく好きだなぁ」
「……へっ?!ア、アル様っ?!」
さらっと好きだというアル様に不意打ちすぎて驚いて慌てていると
くすくすと楽しそうにアル様は笑った。
「ふふっ……ごめんごめん、こんな時にだめだね?じゃあ、行こうか。
ギルにバレないようにリオの馬車も手配してあるから、おいで」
「は、はいっ!ありがとうございますアル様っ」
アル様は何事も無かったかのように、優しく私の手を取ると馬車まで案内してくれる。
そして、私は今日のメインステージ……王宮に向かうのだった。