婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~
レイヴン公爵家のギル・レイヴンだ。
サラサラの綺麗な黒髪に綺麗な青色の瞳。
信じられないぐらいに綺麗に整った顔を持つ。
社交的な彼は、その甘いマスクでメロメロにした令嬢たちにいつも囲まれている。
見なくてももう分かる。
そんな彼は社交界ではみんなの憧れの的だ。
するとリリィがいそいそと戻ってきた。
「リリィ様第2弾です!お持ちいたしました」
「本当にありがとう!私が下にいれたらいんだけど…毎回ごめんね?あのテーブルの前で堂々と食べ尽くしてみたいなぁ〜」
と頬杖を着きながら言う私に
「それは、どうかお辞め下さい」
そう言って笑うルリに私も笑って答える。
「冗談じょーだん!!」
「リリィ様の冗談は冗談になりかねます」
真面目な顔をして私を見るルリに照れ笑う。
「えへへ……」
「褒めていませんから…あら?何か声が…」