婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
黄色い声を浴びているのは
レイヴン公爵家のギル・レイヴンだ。
サラサラの綺麗な黒髪に綺麗な青色の瞳。
信じられないぐらいに整った顔を持つ。
社交的な彼は、人当たりがよく優しい甘いマスクでメロメロにした令嬢たちにいつも囲まれている。
そんな彼は社交界ではみんなの憧れの的だ。
どんだけ顔が良くても男になんてまったく興味ない私には関係の無い人だけどね〜っ
「リリィ様!第二弾です!お持ちいたしましたよ」
そんなことを考えていると、また色とりどりの綺麗なお菓子たちをたくさん運んできてくれたルリ。
「本当にありがとう!私が下にいれたらいんだけど…毎回ごめんね?あのテーブルの前で堂々と食べ尽くしてみたいなぁ〜」
と頬杖を着きながら言う私に
「それは、どうかお辞め下さい」
「冗談よじょーだん!!」
「リリィ様の冗談は冗談になりかねます」
「えへへ……」
「褒めていませんから…あら?何か声が…」
いつも通り冗談を言い合っているとルリがテラスの方を見て何かに反応をする。