今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜



その日の夕方。

わたしのスマホに、
美桜さんからメッセージが入った。



『快浬、今日会社に来てないって本当?』



誰がどこで聞きつけたのか、
情報の伝播力《でんぱりょく》は相変わらずだった。



『朝から見てません。連絡もつながらなくて』



返信すると、すぐに電話がかかってきた。



「小春ちゃん、今、大丈夫?」



「大丈夫です」



受話口から聞こえる声は、
いつもの柔らかさの中に、少しだけ焦りが混じっていた。



「快浬、うちにも連絡してなくてさ。〝ちょっと出てくる〟ってメモだけ置いて消えてるの」



「……え」



その情報は、会社にはまだ共有されていなかった。



「どこに、とは?」



「それが、〝先方の都合でしばらく連絡取れない〟って、一言だけ。お父さんも、〝あのバカ息子め〟って怒りつつ、何か知ってそうなんだけど、まだ詳しくは教えてくれなくて」 



わたしは、一つ仮説を思い出した。
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