今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜



数日後。

シェアの速報値が社内に共有された。



「今月のシェア、早くも一位から転落です」



営業部からの報告は、淡々としていた。



「Calmaシリーズの受注は引き続き好調ですが、TOHOが低価格帯テコ入れを強化し、全体では再び二位に」



会議室の空気が、ざわりと揺れる。



「だから言ったろ、〝まぐれ一位〟だって」



「本人いないタイミングで、これってのがまた」



そんな声が、あからさまに聞こえてくる。

そのとき、会議室の扉が開いた。



「その〝まぐれ〟に、誰よりも救われているのは誰だと思う?」



低く、よく通る声。



「社長――」



社長が、静かに会議室に入ってきた。



「続けてくれ。途中からで構わん」



営業の報告が、ぎこちなく再開される。
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