今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
最初の前菜が運ばれてくる。
彩りのきれいなカルパッチョに、
小さなハーブとソースの線が描かれている。
「では、一品目の仕事の話は……」
快浬さんがフォークを持ちながら言う。
「〝ここまでライト〟を初めて見たとき、どう思いました?」
「いきなり過去にさかのぼりますね」
「興味がありまして」
わたしは少しだけ考えてから、答えた。
「今正直に言えば、〝これでやっていけるのか〟って思いました」
「ですよね」
「でも、同時に、〝ああ、このライトで、誰かの暮らしがよくなればな〟って思いました」
視線の先で、キャンドルの灯りが小さく揺れる。
「〝片づけろ〟って言うんじゃなくて、〝一緒に手伝うよ〟って言ってくれるキッチン。どこの誰かも分からない誰かの、〝疲れ〟が笑顔に変わるのを想像すると、開発者にとって、この上ない喜びですよね」
そう言いながら、
自分の中の何かも整理されていくのを感じた。
「今、ちゃんと聞けてよかったです」
快浬さんは、静かに頷く。