今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「――ずるいです、やっぱり」
「また、ずるいと言われてしまいましたね」
「でも、そのずるさなら、たぶん好きです」
ふたりの間に、小さな笑いが生まれる。
デザートのアイスは、少しだけ溶け始めていた。
「じゃあ、今日はここまで、〝仕事の話〟は終わりにしましょうか」
快浬さんがそう言う。
「はい。〝仕事の話〟は、ここまでで」
「それ以外は?」
「それ以外は――」
わたしは、小さく笑って答えた。
「ここから、です」
窓の外には、いつもと変わらない街の夜景。
でも、
テーブルを挟んで向かい合う二人にとっては、〝ここまで〟ではなく、
〝ここから〟の夜が始まっていた。