今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
食事がひと段落したころ。
快浬さんが、
キッチンのライトスイッチに手を伸ばした。
「うちの〝今日はここまでライト〟は、少しだけ設定を変えてあります」
「変えてる?」
「仕事のときより、〝ここまで〟のラインを早めにしてあるんです。なので、少量の洗い物でも——」
数秒後。
キッチンの手元灯が、ふわりと柔らかい色で灯った。
チャイム音は、
ショールームよりも少しだけ短く、控えめだ。
「これが鳴ったら、〝洗い物をする時間〟ってルールにしています」
「じゃあ、このあとは?」
「自分の時間……いえ、今日は春日さんとの時間」
そう言って、快浬さんはシンクから一歩下がった。
「春日さんも、ここから先は、〝仕事モード〟も〝家事モード〟も禁止です」
「禁止、ですか」
「ええ。〝二人だけの時間〟だけにしてください」
その言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなる。