今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜

それは、
先ほどふたりで見ていた図面のコピーだった。

キッチンにCalma。



『今日はここまでライト』。



マグカップゾーン。

そして、リビングとの境目に、
小さな『ここからスイッチ』。



「小春さん」



名前を呼ばれて、わたしは、彼の目を見る。



「僕は、あなたと一緒に、この図面の〝余白〟を埋めていきたいと思っています。ここに置く家具も、このキッチンで作るご飯も、どんなふうに喧嘩して、どんなふうに仲直りするかも。〝仕事で疲れた日〟も、〝何でもない日曜日〟も、ぜんぶ含めて、あなたと一緒に暮らしたい」



言葉を選びながら、
それでも一つ一つ、決して誤魔化さずに。



「シェア一位を取るよりも前から、ずっと、そう思っていました」



「だから――」



快浬さんは、そっとポケットから、
小さな箱を取り出した。
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