今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
『ただいまから、おかえりまでの舞台』
キッチンに立つ人だけでなく、
その人を支える家族も含めて、
みんなを包み込む舞台。
そのために、何が必要なのか。
視線の抜ける窓。
作業動線がコンパクトで、
料理中に子どもの様子が見えるレイアウト。
片づけやすいから、
最後にシンクが〝リセットされた状態〟で終われるシステム。
わたしの頭の中で、
断片だったアイデアが一本の線になっていく。
「舞台なら、照明も、大道具も、小道具も、ぜんぶに意味がある」
照明計画。
カウンターの高さ。
コンセントの位置。
引き出しの中の仕切り。
どれも、舞台を支える大事な要素だ。
「そうか……〝おかえりステージキッチン〟……いや、名前はまだいいや、とにかくコンセプトだ」
わたしは、震える手でコンセプトシートを書き上げた。
『コンセプト:ただいまから、おかえりまでを支える、家族の時間を大切にするステージキッチン』
要点を整理したプレゼン資料を作り終えたころには、
時計の針は深夜一時を回っていた。