今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「うち、コンロの前のスペースが狭くて……すぐごちゃごちゃになっちゃうんです」
子育て中らしい女性がこぼす。
「まな板の〝仮置き場所〟がないと、しんどいですよね」
わたしは、カウンターの一角を指さした。
「ここに、まな板専用の〝待機エリア〟を作っています。使い終わったら、必ずここに立てる。そう決めてしまうと、調理中の探し物が減ります」
「なるほど……これ、家にもほしい」
そんな会話をいくつも重ねていくうちに、
わたしの中で、ある言葉が浮かび始めていた。
――このキッチンの主役は、料理の腕じゃない。
もちろん、快浬さんの手際は見事だ。
でも、
参加者たちが一番強く反応しているのは、
『どう置けば楽か』『どこを拭けばほっとできるか』という話だった。
料理が得意な人も、苦手な人も。
子ども連れの人も、一人暮らしの人も。
皆が共通して『うれしい』と感じているのは、
〝失敗しても、
最後はちゃんと終われる仕組み〟だった。