今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜



「春日さん」



片づけが一段落したころ、快浬さんが隣に来た。



「アンケート、どうでしたか」



「……〝料理は得意じゃないけど、散らからないで終われる自信が持てた〟って書いてくれた方がいました」



わたしは、その一枚を見せる。



「『終わりの自信』って、思っていたより大きいんだと思います」



快浬さんは、紙面に視線を落とし、
しばらく黙った。



「〝終わりの自信〟」



その言葉を、ゆっくりと噛みしめるように繰り返す。
「片づき終わりの光は、〝片づきました〟のサインじゃないのかもしれませんね」



「じゃあ、何のサインですか」



「『今日はここまででいい』と、自分で線を引けた印かもしれない」



快浬さんの言葉に、わたしははっとした。


――そうだ。


〝完璧〟じゃなくて、〝ここまでよくやった〟の光。

わたしのノートには、
その日、新しい言葉が書き加えられた。



『片づき終わりインジケーター=今日はここまでのサインライト』



その一文が、
のちに新商品『AKATSUKI LIGHT』のコンセプトブックに、
そのまま載ることになるとは、まだ誰も知らない。
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