今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
調理と片づけの一連の流れを終えたあと、
参加者たちはテーブルにつき、
簡単な振り返りを行った。
「ライトが点いたとき、どう思いましたか」
快浬さんが質問する。
「最初、〝え、注意されてる?〟って一瞬思いました」
一人暮らし女性が正直に言う。
「〝もっと洗え〟って言われてるのかなって。でも違うって説明聞いて、〝じゃあここで止めよう〟って素直に思えた」
「〝止める理由〟が目に見えると、罪悪感ちょっと減りますよね」
共働き奥さんも続ける。
「いつもは、〝まだやれるけど、今日はもう無理〟って自分で線引くのが苦手で。でも、〝ここまでやったなら今日はよし〟って、誰かに言ってもらえた感じがしました」
「誰か、っていうほど主張してないのがいいですね」
夫が、ライトをちらりと見る。
「もしこれが〝OK!〟みたいに男性の声が聞こえたら、たぶんうざいと思う」
笑いが起きる。
「〝終わりの自信〟って言いませんでしたっけ?」
美桜さんが口を挟む。
「さっきのインタビューでも出てきたけど。〝ちゃんと終わらせられた〟っていう自信じゃなくて、〝ここでやめても大丈夫〟って自信をくれる感じ、どうですか?」
参加者たちは、少し考えてから、
一様にうなずいた。
「そうですね、〝ここでやめてもいいんだよ〟って言われてる気がしました」
「〝ちゃんとやってるよ〟って認めてもらえる感じ」
「今日、帰ったら自分のキッチンでも〝ここまでライト〟のつもりで止めてみようかな」
感想メモに、
〝罪悪感の軽減〟という言葉が次々と書き込まれていく。