今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「春日さん」
「はい」
「〝ここまでやれたら今日の自分を褒めていいですよ〟という言い方。あれ、すごく良かったですよ」
わたしは、一瞬何のことか分からず、それから自分がインタビューで言ったフレーズを思い出す。
「あ、あれ……」
「〝完璧を目指さない終わり方〟に名前をつけてくれたのは、あなたです」
不意にまっすぐ向けられた評価に、胸が熱くなる。
「私は、どうしても〝どこまでやるべきか〟を考えがちです。でも、〝どこでやめてもいいか〟を考える視点は、なかなか自分では持てない」
快浬さんは、吊り戸棚の下の小さなライトを見上げた。
「だからこそ、〝今日はここまでライト〟という名前が、今はしっくりきています」
「……よかった」
本当に、心の底からそう思った。