年下の王子さまから即プロポーズされて?!

再会

 とろけるような気分のまま、わたしは通勤していた。

 人の多さも、マナーの悪いお客さんのこともあんまり気にならない。

 それぐらいにぼんやりとしていた。

 はずなのに……。

「あれ? 蒼波?」

 ん? と思い声がした右を見る。けど、誰もいない。

「ふふ、変わんねーなあ」

 後ろを振り返ると、そこには元カレの海斗(かいと)だった。スーツ姿でリュックを背負う海斗が微笑んでいる。
< 118 / 169 >

この作品をシェア

pagetop