年下の王子さまから即プロポーズされて?!
 頼んだ紅茶を飲みながら、席に座って外を眺める。それから鞄から本を取り出して読もうとするけど、王子さまが気になって気になって全然頭に入らない!

 お客さんの対応も、料理とか飲み物の提供もスムーズでわたしは見惚れてしまっていた。

 そして、合間に目が合うとにっこりと微笑んでくれる。

 キラースマイルすぎる……。これ無料とかいいんですか、ここのカフェって思いながらわたしはまた本に目を落とした。なんか申し訳なさすぎて、わたしは手作りのケーキを注文しようと席を立つ。

「あの……」

 厨房に入って行った王子さまの声をかける。

「あーごめんなさい、どうしました?」

 慌てた表情で戻ってきてくれた。

「その……ケーキもいいですか」

「どれにしますか?」

「おすすめは?」

「マスカルポーネのチーズケーキはどうですか、とっても美味しいですよ」

「じゃあそれで……」

 はあ……注文してるだけなのにドキドキしちゃう。

「名前は?」

「わたし?」

「はい」

「大野です。大野蒼波」

「蒼波さんね。ぼくは橘唯斗です。やったーやっと名前聞けた」

 嬉しそうにくしゃって笑う王子さま、もうおばちゃん完全にメロメロです。
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