毒と悪、詰め合わせ。
ピッキング術はプロの域である。男は余裕で鍵を開け、家に侵入した。この時間帯は誰もいない。落ち着き払った様子で廊下を進み、家の奥の部屋から物色を始めた。金目の物を見境なくバッグに詰め込み、次の部屋を荒らす。自分の手を信じて疑わない男が最後の部屋に入ると、身も凍りそうなほどの強烈な視線が突き刺さった。息が止まった。ベッドがあった。寝たきりの老人がいた。男を凝視していた。カッと見開かれた目で。じっ、と。