余所者-よそもの-【 2 】
「み、みみみじゅおくんっ……!潤くん……!」
俺と瑞生は並んで校門へと向かい、やがてイタ校の連中と、人質よろしく捕まったもっさりメガネの前に立った。
そこには総勢十数人の不良共。
どいつもこいつもが敵意むき出しの目で俺と瑞生をキツく睨みつけた。
イタ校の一人が、「ここじゃ目立つ」と、俺たちに集合場所を指定した。
走り去ったバイクの群れと、もっさりメガネ。
俺たちは指定された場所。
学校から少し離れた、人目の付かない空地へと足を進めた。
空地に到着すると、そこはもう全員が臨戦態勢だった。
もっさりメガネは一応の無傷のまま、地面の雑草の上でぽつん、と、リーダー格っぽいやつの真横で正座をさせられている。
そいつがリーダー格だと思ったのは、空地の中で一人どこで拾ってきたかわからない黄色いビールケースの上に偉そうに腰を下ろしていたからだ。
それと、とてつもなく身体がデカく、厳つい。
だれがどう見てもフィジカル的に強い。
こりゃどうも無事に済みそうにないな、とひっそり覚悟を決めた。
「昨日の礼させてもらうぜぇ」
誰かがそう言うや否や、俺と瑞生は円になって包囲された。
「やっちまえ……ッ!!!」
その合図で十数人のイタチの群れが一斉になって飛び掛かってくる。
俺と瑞生はどちらが何をいうでもなく、背中合わせになって拳を激しく振るった。