余所者-よそもの-【 2 】
「……ユ――……」
ユキ、違う。
それは、違う。
誰がお前に効率よく生きろと言った?
俺たちは非効率で非合理的で、無駄なことだらけの時間の中を生きてる。
嬉しいとか、ムカつくとか、愛しいとか、楽しいとか。
そういうのをまんべんなく味わうために、俺たちは……
でも、頭の中が途中で迷子になった。
感情のわからないコイツに、一体何から教えてやれば伝わるだろう?
とても大切なことなのに、どう考え直しても、伝え方がわからない。
だって。
俺にはとても恐ろしいことを平気で言葉にするユキのその瞳は、あまりに美しく澄み切っている。
「……ユキ。お前、卒業後はどうすんの?」
ダメだ。
コイツを一人にしちゃ、いけない。