余所者-よそもの-【 2 】
――私が、彼を殺した。
「だったら、私は。その罪と一緒に生きていく」
受けた憎悪を、真っ直ぐに受け止める。
シドは一瞬、その端正な顔を痛々しく歪めた。
間近で感じるシドの呼吸のリズムが、僅かに乱れる。
やがて拒否反応を起こしたように、私の胸倉を突き返した。
「反吐が出る。お前のツラなんざもう二度と見たくねぇ」
「ねぇ、シド。どうしてシドは……」
「――……出て行けッ!!!」
どうして、シドはそんなにも傷ついてるの。
言えないまま、声に押し出されるように扉までを歩いた。
「……ごめんね」
扉を締める前、そう呟いた声は、きっと私の全てを拒絶したシドの耳には入ってない。