余所者-よそもの-【 2 】
――翌日。
私はいつもよりも早く起きて、支度を始めた。
歯を磨いて、顔を洗って、着替えて、メイクをしてから髪をひとつに結ぶ。
一階に降りて、サロンエプロンを腰にキュ、と巻きつけた。
消灯したままのシャンデリアを見上げて、ふう、と一息吐けば、
……さて!
気合を入れて、定時よりも早くに開店準備を始めた。
今日のシフトはサンコンと私の二人。
バンは休みだ。
バンとは週末に話をするとして、サンコンには今日話をする。
なんて言おう、なんて言われるかな、どう話そう。
考えたけど、結局頭の中はまとまらない。
思っていることをそのまま話すしかない。
ここに居たい。
この場所が好き。
きっと、伝わるはず。
だから、開店準備の半分くらいの工程を終えた頃。
入口から響いてきた足音にグ、と両手を丸めた。