余所者-よそもの-【 2 】
「リンコさん、このままここで寝ていいですよ」
「アンタは?」
「私は下のソファで寝ます」
「ここで一緒に寝ればいいじゃない」
「リンコさんが嫌じゃなければ……」
私と一緒に寝たくないかな、と思ったけど。
リンコは私の回答が意外だったのか、きょとん、としていた。
その丸くなった顔を見て、「そうだ」と、思い出す。
すっかり忘れていたけれど、大事なものを渡していなかった。
「リンコさん、これ」
バッグにしまっていたピアスを差し出す。
「外に出たついでに取ってきました」
「どうやって……。取ってきたってアンタ、アタシどこに落としたとか言ってないわよ」
「コンビニの前だろうなって」
「それでも……。わざわざドブに手を突っ込んだの?」
「手も、足も突っ込んじゃいました」
私が笑って言うと、リンコは信じられないって顔で私を見た。