余所者-よそもの-【 2 】
「なんで、そんなこと」
「だって、このピアスが綺麗だったから」
「『綺麗』とか『似合う』とかって、本気で言ってる?嫌味かと思ってた」
「私はこういうの似合わないから。リンコさんっぽくて素敵だと思います」
「意地悪だって言ったわ」
「どの意地悪ですか?」
意地悪じみたことを言われすぎて、もはやどこまでがリンコの普通なのかもわからない。
「ユキちゃんから貰った、なんて嘘」
「え、そうなんですか」
「怒らないの?」
うーん。
私は少し考えた。
怒るとかはない。
でも、どうしてそんな嘘をついたんだろうとは思う。
だけど何より。
きっとリンコのお気に入りのピアスだった、ということには変わりはない。
だって言葉にはしないけれど、目の前のリンコは喜んでくれていると思ったから。
「ピアスが見つかって私も嬉しかったから。別に」
「そういうのがムカつく」
「……すみません」
その夜、リンコと一緒に眠った。
リンコの身体はとても大きくて、セミダブルのベッドの二割程度しか自分の眠れるスペースはなかった。
寝相の悪いリンコに何度も床に落とされて。
結局、まともに眠ることはできなかった。