余所者-よそもの-【 2 】


「だから。上から下まで一式、アタシがコーディネートしてあげる」


隣で嬉しそうにウインクをしたリンコ。

だけど、すぐに不満気な顔に変わって、シートに身体を預けて腕を組んだ。


「ずっとカナコとショッピング行きたかったんだけど。オープン準備でずっとバタバタしててさ。結局今日になっちゃった」

「ずっと忙しそうでしたもんね」

「そー!ってか聞いてよ、ユキちゃんさ、私のプライベートの予定全部無視して勝手にスケジュール組んでるのよ!?内装とかもっと口出ししたかったのに、結局時間がなくて、文句言い切る時間もなかったわ!」


そうやって目的地に着くまでの間、リンコの愚痴が途切れることは一度もなかった。

その合間を縫って、

「ショッピングに連れ出すにしても、もう少し別の方法はなかったんですか?」と文句を言うと、

「AnBarの合鍵、サンちゃんに作ってもらったの」

まるで答えになっていない返事が返ってきた。


……連絡先を交換した意味って、何だったんだろう。



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