余所者-よそもの-【 2 】
リンコのお店の名前は、SHOW-Me(ショウミー)。
店名は自身で決めたそうだ。
潤が「すげぇデカい店だな!」と感心し。
ユキが「金かかった」とぼやき。
サンコンは「すでに繁盛店ですね」と労う。
バンが「オカマってこんな需要あるんだな」と悪態をつき、
リンコが「ふふ」と笑って、バンに軽い肘鉄を食らわせた。
私が「お店が全部キラキラしてて、リンコさんっぽいですね」と率直な感想を言えば、リンコは私の頭を優しく撫でて目を細めた。
「あのステージって、何をするんですか?」
中央のステージを指さして尋ねると、リンコが教えてくれた。
「踊ったり、歌ったり、ネタやったり。なんでも自由」
「リンコさんもステージに立つんですか?」
「うん。落ち着いたらステージで一発挨拶する予定。そのあとショーをするわ」
「楽しみです!」
そう話したところで、スタッフの人がリンコに駆け寄り、耳打ちをした。
「はいはい、すぐ行く。2番テーブルには勝手にシャンパン出しといて、どうせ飲むから」
リンコはどうやら、ゆっくり席につくことは出来ないらしい。
意味もなく「カンパーイ」と再び全員でグラスを合わせて、みんな喜んで一気にシャンパンを煽る。
グラスが空になると、リンコは「ごめん!また戻るから楽しんでて!」と颯爽と席を立った。
そこから私たちは潤を中心に、いつもみたいにくだらない話をしながらお酒を楽しんでいた。