余所者-よそもの-【 2 】
それからというもの。
毎日電話がかかってくるようになった。
電話の時間は不規則。
昼間にかかってくることもあれば、深夜や朝方にかかってくることもあった。
眠れてないのかな。
そう思った私は、必死になって話し続けた。
「大丈夫?」
『………』
「ご飯ちゃんと食べた?」
『………』
「簡単なものでも、少しでも食べなきゃだめだよ」
『………』
「もし今横になれるところに居るなら、一度目をつぶってみて」
『………』
「そのまま寝ちゃってもいいから」
『………』
「今日は少し涼しかったね」
『………』
「秋だね。夕焼けがとっても綺麗だった」
『………』
「露天街の公園さ、あそこから見る夕焼けってとっても綺麗なんだよね」