余所者-よそもの-【 2 】



「もう、こんなもの。必要ない」



慌てた私と、静かな声で話すアオイの温度差に、気が付く。


「……どうして?」

「要らないんだよ、もう」

「あんなに大切にしてたのに」


アオイは、息を大きく吸った。

震えに胸をつっかえさせながら、身体が膨らむほど、ゆっくりと吸い込んだ。



「カメラは、目だった。シトウが好きなねぇさんに、シトウを見せるための」


「……アオ、イ?」





「ねぇさん、死んじゃった」






近くに、雷が落ちた。






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