余所者-よそもの-【 2 】


私は誰かの肩に担がれていた。

どこに向かって運ばれているのかもわからない。


お願い。

足を、止めて。



「下ろして……」

「………」

「シドを、一人にしちゃ、いけな……」


「お前は」


思わず口をつぐんだ。

……この声は。


「お前は、よくやってくれる」

「……多夜さん?」

「期待以上だ」


何の話?


「仕向けたとはいえ」


寡黙な多夜からぽろぽろと零れる短い言葉。



< 291 / 340 >

この作品をシェア

pagetop