余所者-よそもの-【 2 】
「わ、わかりました……では、有難くいただきます」
知らない男が、私を担ぎ上げる。
視界が、ゆっくりと、ゆっくりと流れていく。
ふと、離れ際の男の腕の中で見えた、多夜の顔。
それを見て、私はすべてを悟った。
「………」
ニタア、と暗がりに笑みを張り付けたような、歪んだ表情。
――『平たく言えばレイプです』
――『ドラッグを打たれて、狂わされた中、何度も』
この人は。
最初から、全部、そのために――……
――『壊れたオモチャで遊ぶより』
――『壊れかけたオモチャを直す方がいい』
壊れたオモチャは、カエデ。
壊れかけたオモチャは、私。
直すのは、シド。
「………」
カエデの続きを……
今度は私で、やり直す気なんだ――……