余所者-よそもの-【 2 】


「素人だったらどれくらいでキマるかな?」

「うぅーん……」

「なんだよデック。さっきからキモいな」


「やっぱぁ、やめたほうがいい気がしてきた」


「あ?なん……」



その時だった。


――ドンッ!!と空間全体に轟いた、凄まじい物音。


二人の男は揃って、入り口の方を勢いよく振り向く。




「――……触るなァァアアッ!!!」




その咆哮と共に、私に跨っていた男が視界から消え去った。


そこに現れた背中を見て。

身体から、力が抜けた。



「……ユ、さ……」


――ユキさん。




「やっぱなぁ!そんな感じだったもんなぁ……!」



デックと呼ばれていた男はそう言って、猛然とユキに向かって飛び込む。


次いで、「警報ォォォッ!」と、どこかに叫んだ。



< 299 / 340 >

この作品をシェア

pagetop