余所者-よそもの-【 2 】


「僕さぁ。しばらく眠ってたんだよ。

久しぶりに帰ってきてみたら、街は崩壊寸前。


今日だって、全員Z地区守るためにシトウに出払ってんのかと思いきや、ねぇ?

ここで何人遊んでる?

ガッカリだよね。


たぶん、こいつらは全員ここで死んだっていい。

マジ、萎える。
やってらんない。

また一から立て直しだ。


何度も何度も、ギリ生きて、ギリ生かして。

それでも死にたがりは、一生湧いてくる。


疲れちゃうよね。

わかる?


いっそ、出てこなきゃよかったって思うくらい」


ここまでを、まくしたてるように一気に話すと、彼は深く溜息を吐いた。


けれど、次の瞬間。

目の色がガラリと変わった。


まるで人が変わったみたいに、子供のような無邪気な口調になって。

その目をランランと輝かせながら、再び口を開く。


< 304 / 340 >

この作品をシェア

pagetop