余所者-よそもの-【 2 】



その様子を見て、地下の売人は自分の判断は正しかったと歓喜した。

コイツらの手のひらの上で転がされるなんて、真っ平御免だ。


紫藤は頭を掻きむしりながら、うわ言のように呟く。


「俺が……俺が、今度こそ、守ってやらねぇと……」



地下の売人は、その瞬間、腹を決めた。


「………」


やっと見つけたんだ。

……あの人だけは、絶対に渡さない。





< 326 / 340 >

この作品をシェア

pagetop