二人のシャーロック・ホームズ〜山荘の謎を解け!〜
「早くお風呂に入って休もう……」

お風呂は各部屋にシャワーがついている。服を脱ごうとしたその時、部屋のドアがノックされた。

「は〜い」

シャーロックさんか。ワトソン先生か。それともホームズくんやワトソンくん、秀介くんかもしれない。何の疑いも持たずに私はドアを開ける。

ドアの前にいたのは、部屋に戻ったはずのエップスさんだった。そしてその手には、ナイフが握られている。刃が天井の明かりに反射して、ギラリと鈍く光る。

「あっ……。えっ……。エップスさん?」

私の手がカタカタと小刻みに震える。エップスさんの顔は恐ろしいほど無表情だ。

「一応保険は作っておくべきだと思ってね」

ドアが強引にこじ開けられる。私は動けなかった。

(シャーロックさん!!ワトソン先生!!助けて……!!)

エップスさんの手が、私に伸びた。










< 29 / 46 >

この作品をシェア

pagetop