愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「私もきっと、何度でもリオを愛するわ」
滲んだ涙を拭って、エリシアは笑った。どんなに避けようとしても、エリシアはロジェリオと出会ってしまった。それを運命と呼ぶのなら、二人の出会いは運命に定められているのだろう。
「おいで、シア。ピアスを着けてあげる」
囁くように言われて、エリシアはロジェリオに身体を寄せた。エリシアの手からピアスを取ろうとしたロジェリオは、指先を滑らせたのかピアスを落としてしまう。それを見た瞬間、エリシアの脳裏に恐ろしい記憶がよみがえった。
「あ……っ、ごめん。金具が緩んだかな」
慌てて拾い上げたロジェリオは、ハンカチでピアスを丁寧に拭う。そしてあらためてエリシアに向き直った彼は、怪訝そうな顔になった。
「……シア? どうして、泣いてるの」
「っ、ごめんなさ……っ」
涙を拭うものの、あとからあとからこぼれ落ちて止まらない。さっきまであんなに幸せだったのに、今のエリシアは恐怖と絶望に支配されている。
ロジェリオからもらったピアスは、本当に嬉しかった。だけど彼がピアスを落とした瞬間、思い出してしまったのだ。あの惨劇の直前、二人で参加した夜会でも、同じようにこのピアスを落としたことがあった。今となって思えば、あれは恐ろしい未来の予兆だったのではないか。
そう思うと、再び恐ろしい未来が待っているような気がして、怖くてたまらない。もう二度と、ロジェリオを失いたくないのに。
「……今が幸せであればあるほど、怖くなるの。やっぱり、未来は変えられないんじゃないかって……」
震える声でそうつぶやいたエリシアを、ロジェリオは強く抱きしめてくれた。エリシアは彼の胸に頬を寄せて、必死に鼓動を感じ取ろうとする。
滲んだ涙を拭って、エリシアは笑った。どんなに避けようとしても、エリシアはロジェリオと出会ってしまった。それを運命と呼ぶのなら、二人の出会いは運命に定められているのだろう。
「おいで、シア。ピアスを着けてあげる」
囁くように言われて、エリシアはロジェリオに身体を寄せた。エリシアの手からピアスを取ろうとしたロジェリオは、指先を滑らせたのかピアスを落としてしまう。それを見た瞬間、エリシアの脳裏に恐ろしい記憶がよみがえった。
「あ……っ、ごめん。金具が緩んだかな」
慌てて拾い上げたロジェリオは、ハンカチでピアスを丁寧に拭う。そしてあらためてエリシアに向き直った彼は、怪訝そうな顔になった。
「……シア? どうして、泣いてるの」
「っ、ごめんなさ……っ」
涙を拭うものの、あとからあとからこぼれ落ちて止まらない。さっきまであんなに幸せだったのに、今のエリシアは恐怖と絶望に支配されている。
ロジェリオからもらったピアスは、本当に嬉しかった。だけど彼がピアスを落とした瞬間、思い出してしまったのだ。あの惨劇の直前、二人で参加した夜会でも、同じようにこのピアスを落としたことがあった。今となって思えば、あれは恐ろしい未来の予兆だったのではないか。
そう思うと、再び恐ろしい未来が待っているような気がして、怖くてたまらない。もう二度と、ロジェリオを失いたくないのに。
「……今が幸せであればあるほど、怖くなるの。やっぱり、未来は変えられないんじゃないかって……」
震える声でそうつぶやいたエリシアを、ロジェリオは強く抱きしめてくれた。エリシアは彼の胸に頬を寄せて、必死に鼓動を感じ取ろうとする。