愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「大丈夫だって、信じたいの。でも、怖い……。やっぱり私は、リオと出会うべきじゃなかったのかもしれないって、思って……っ」
「お願いだから、そんなこと言わないで、シア。俺はシアと出会えたことを心から嬉しく思っている。今、一緒に過ごせていることを本当に幸せに思っている。シアと出会わなければ、俺の人生にはなんの彩りもなかったよ」
「私も、リオがいないと生きていけない……。だからこそ、失いたくないの」
「シアの知る恐ろしい未来は、絶対に訪れない。未来は、絶対に変えられる。シアは俺と、幸せになりたいって言ってくれただろう」
 ロジェリオは、エリシアの耳元で何度も言い聞かせるように囁く。抱きしめてくれる腕のぬくもりと、頬に感じる彼の鼓動、そして優しい声にエリシアは少しずつ落ち着きを取り戻した。
「リオ……。キスを、して。あなたのぬくもりを感じていたら、大丈夫だと思えるから」
 小さな声でそう願うと、ロジェリオはもちろんとうなずいてくれた。
 優しく頬を撫でられ、エリシアは目を閉じる。彼の指が、まだ涙の残る目蓋をそっと撫でてくれた。
 ゆっくりと重なった唇に、思わず吐息が漏れる。この甘く幸せなキスに、永遠に溺れていたい。
 ロジェリオは、唇だけでなく頬や額、そして目蓋にもいくつもの口づけを落としていく。彼の頭を抱きしめるようにしながら、エリシアは片手でドレスの胸元をほんの少し引き下げた。
「っシア」
「お願い。ここにも、キスをして。あなたのものだという証を、ちょうだい」
 露出した肌を見て小さくロジェリオが息を飲むのが分かったが、エリシアは彼が何かを言う前に自らの希望を口にした。
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