愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
公爵家令息であるロジェリオは、当然のように最上階の特別個室へ案内される。王族が入院する際にも使用される病室なので、警備もしっかりしている。
それでも、エリシアの不安は消えない。
「たとえ私の使いだと言われても、ザカリアスは絶対に通さないで。差し入れの食べ物にも気をつけてね」
「あぁ、分かっている。俺のことよりも、シアの方が心配だよ。俺が動けないことは、あいつにとって都合がいいはずだ。シアに何かあったら……。そうだ、シアも過労を理由に入院したらどうだろう。家にいるよりも安心じゃないかな」
ロジェリオは真剣な顔でそんなことを言ってくるけれど、さすがにそれは現実的でないだろう。
「確かに前よりやつれてはいるけれど、入院するほどじゃないもの。個人的な理由で病室を埋めるのは、よくないわ」
「でも、エリシアの身の安全を考えたら……」
まだ納得のいかない様子でロジェリオが腕を組む。
「それに、もしも私が入院したら、ザカリアスは必ず見舞いと称してやってくるに違いないわ。病室だと逃げ場がないし、そっちの方が怖いもの」
「確かに、それはあるな。でもどうすればいいんだ……。何かシアを守る方法はないのか」
ロジェリオが頭を抱えていると、病室のドアが小さくノックされた。外から看護師の声で、エリシアの弟が来ていると告げられる。
「……ヴィクトルが?」
顔を見合わせたあと、エリシアは入室しても構わないと意思表示をするために小さくうなずいた。
看護師に案内されて入ってきたのはやはり弟のヴィクトルで、何故彼がここに来るのかと不思議な気持ちになる。
ヴィクトルは心配そうに顔をこわばらせていたものの、エリシアとロジェリオの姿を見るとホッとしたような表情になった。
それでも、エリシアの不安は消えない。
「たとえ私の使いだと言われても、ザカリアスは絶対に通さないで。差し入れの食べ物にも気をつけてね」
「あぁ、分かっている。俺のことよりも、シアの方が心配だよ。俺が動けないことは、あいつにとって都合がいいはずだ。シアに何かあったら……。そうだ、シアも過労を理由に入院したらどうだろう。家にいるよりも安心じゃないかな」
ロジェリオは真剣な顔でそんなことを言ってくるけれど、さすがにそれは現実的でないだろう。
「確かに前よりやつれてはいるけれど、入院するほどじゃないもの。個人的な理由で病室を埋めるのは、よくないわ」
「でも、エリシアの身の安全を考えたら……」
まだ納得のいかない様子でロジェリオが腕を組む。
「それに、もしも私が入院したら、ザカリアスは必ず見舞いと称してやってくるに違いないわ。病室だと逃げ場がないし、そっちの方が怖いもの」
「確かに、それはあるな。でもどうすればいいんだ……。何かシアを守る方法はないのか」
ロジェリオが頭を抱えていると、病室のドアが小さくノックされた。外から看護師の声で、エリシアの弟が来ていると告げられる。
「……ヴィクトルが?」
顔を見合わせたあと、エリシアは入室しても構わないと意思表示をするために小さくうなずいた。
看護師に案内されて入ってきたのはやはり弟のヴィクトルで、何故彼がここに来るのかと不思議な気持ちになる。
ヴィクトルは心配そうに顔をこわばらせていたものの、エリシアとロジェリオの姿を見るとホッとしたような表情になった。