愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
束の間の甘い時間と、運命の日
ロジェリオの経過は悪くなく、傷も回復傾向にあるという。ただ、抜糸が済むまでは入院を継続した方がいいとのことで、あと一週間ほどは入院している予定だ。エリシアは、ほとんど毎日病院に通い、ロジェリオのそばで過ごしていた。
エリシアのことを心配するロジェリオは、父親の説得に成功したらしい。
怪我のせいで結婚式の準備が滞っているため、このままでは結婚式自体も延期になるかもしれない。これ以上離れ離れで過ごすのは耐えられないと訴えたようだ。ロジェリオがエリシアと会う時間を捻出するために睡眠時間を削っていたことは彼の両親も心配していたので、式の準備と公爵夫人から花嫁教育を受けるという名目で、結婚式より前にエリシアが移り住む許可が下りたのだ。もちろん結婚式の時は一旦自宅へ戻り、そこから馬車に乗って嫁ぐことが条件だ。
ロジェリオの退院と同時に、エリシアはアルベルダ公爵家へ行くことになる。そうなれば、さすがのザカリアスもあきらめざるを得ないだろう。
あと少しの辛抱だと、エリシアは気の抜けない日々を耐えている。
「今日は、リオにいいものを持ってきたのよ」
「いいもの? なんだろう」
首をかしげるロジェリオに笑いかけて、エリシアは一冊の本を取り出した。それを見た瞬間、ロジェリオはぱあっと顔を輝かせる。
「『風のブランコ』……!」
「入院生活は、ベッドでじっとしている時間が多いでしょう? でも安静にしていてほしいから、読書を楽しんでもらえばいいと思ったの」
「ありがとう、シア。退屈な入院生活も、これでぐっと楽しくなるよ」
そう言ってロジェリオがエリシアを抱き寄せる。そのまま彼はエリシアの耳元に唇を近づけた。
エリシアのことを心配するロジェリオは、父親の説得に成功したらしい。
怪我のせいで結婚式の準備が滞っているため、このままでは結婚式自体も延期になるかもしれない。これ以上離れ離れで過ごすのは耐えられないと訴えたようだ。ロジェリオがエリシアと会う時間を捻出するために睡眠時間を削っていたことは彼の両親も心配していたので、式の準備と公爵夫人から花嫁教育を受けるという名目で、結婚式より前にエリシアが移り住む許可が下りたのだ。もちろん結婚式の時は一旦自宅へ戻り、そこから馬車に乗って嫁ぐことが条件だ。
ロジェリオの退院と同時に、エリシアはアルベルダ公爵家へ行くことになる。そうなれば、さすがのザカリアスもあきらめざるを得ないだろう。
あと少しの辛抱だと、エリシアは気の抜けない日々を耐えている。
「今日は、リオにいいものを持ってきたのよ」
「いいもの? なんだろう」
首をかしげるロジェリオに笑いかけて、エリシアは一冊の本を取り出した。それを見た瞬間、ロジェリオはぱあっと顔を輝かせる。
「『風のブランコ』……!」
「入院生活は、ベッドでじっとしている時間が多いでしょう? でも安静にしていてほしいから、読書を楽しんでもらえばいいと思ったの」
「ありがとう、シア。退屈な入院生活も、これでぐっと楽しくなるよ」
そう言ってロジェリオがエリシアを抱き寄せる。そのまま彼はエリシアの耳元に唇を近づけた。