愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
 エリシアは逃げるように身体を縮めながら、悲鳴をあげる。今世ではまだ抱かれていないけれど、エリシアがそうしたいと望む相手はロジェリオしかいない。

 だがザカリアスは突然怒りの表情を引っ込めると、にっこりと笑ってエリシアを見下ろした。笑顔なのに目の奥はちっとも笑っていなくて、熱っぽい色をしているのが恐ろしい。

「……まぁいい。おれは、優しいから許してあげる。この先エリシアはおれだけのものになるんだから、純潔かどうかは、大した問題ではない。あいつのことなんて全部忘れるくらい、たくさん抱いてあげようね」

「嫌……」

「早く、おれを愛していたことを思い出して、エリシア。おれに抱かれたら、思い出すかな」

 笑いながら、ザカリアスがエリシアのドレスに手を伸ばす。ドレスの上からでも胸元に指が触れるだけで、おぞましくて全身が震えた。

「っいや、やめてぇっ……!」

 悲鳴をあげた瞬間、部屋の扉が勢いよく開いた。
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