愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
彼が贈ってくれた指輪は、記憶の中にあるものとは少し違っている。透明な丸いガラスの中にかすみ草が花束のような形で埋め込まれており、そのそばには緑と水色の小さな宝石が光っている。お互いの瞳の色と、二人が大好きなかすみ草を使った指輪は、とても素敵だった。
「すごく綺麗……! かすみ草を指輪にできるなんて、思ってもみなかったわ!」
「最近開発された技術なんだそうだ。特殊なガラスに花を埋め込むことができると聞いて、絶対にシアに贈りたいなと思ったんだ」
「嬉しいわ。ずっとずっと、大切にする」
指輪を手で包み込むようにして胸に当て、エリシアは目を閉じた。
かつてロジェリオから贈られた指輪もとても素敵だったけれど、あの彼と今のロジェリオは別の人生を生きている。指輪のデザインが違うことは、運命を変えられたことを示しているような気がした。
高まった気持ちのまま抱きつくと、ロジェリオはしっかりと受け止めてくれた。彼の胸の頬を押し当てて、力強く打つ鼓動を感じながら、エリシアは微笑む。
「愛してる、リオ。これからもずっと一緒にいてね」
「あぁ、もちろんだ。一緒に幸せになろう、シア」
揺るぎない声でそう答えてくれるのが、嬉しくてたまらない。
エリシアは顔を上げると、ロジェリオをじっと見つめた。すぐに意図を察知した彼が、微かに頬を緩めて顔を近づけてくる。
降ってきた優しいキスを受け止めて、エリシアはしっかりとロジェリオに抱きついた。


