愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
黙ったままのエリシアに、ロジェリオは微笑みかける。
「だから、きみがかすみ草の刺繍をしたハンカチを持っていて、運命を感じたんだ。……いや、一方的に運命を感じられても困惑するだけだと思うけど。でも、一緒に踊ったダンスが楽しくて、可愛らしいきみのことをもっと知りたくなった。劇場で再会できた時も、本当に嬉しかったんだ」
切なげな表情でそう言うと、ロジェリオは心を落ち着けるかのように唇をぺろりと舐めた。そして再びまっすぐにエリシアを見据える。
「きみにはまだ決まった相手がいないと聞いている。願わくば、俺をその候補として考えてはくれないか? すぐに返事をくれなくてもいい。俺のことを知ってもらった上で判断してもらったら……」
真剣な口調で告げられた想いに、エリシアの胸がいっぱいになる。ロジェリオが再びエリシアを好きになってくれたことは、本当に嬉しい。エリシアも彼を愛していると、素直に告げられたらどれほどいいだろうか。
だけど、それができないことをエリシアは知っている。彼と一緒になることは、絶対にできないのだ。
涙がこみ上げるのを堪えて、エリシアはうつむいてかぶりを振る。
「っ、ごめんなさい。私……無理です。あなたの気持ちを受け入れることは……できません」
身を切るような思いで断りの言葉を告げると、ロジェリオが息をのむのが聞こえた。やがて震える吐息を吐き出した彼が、ぐっと拳を握りしめるのが見えた。
「それは……どうして。もしかして、好きな人がいるのか……?」
「そう、です。私には、ずっと心に想う人が……います」
エリシアは、震える声で吐き出す。嘘ではない、エリシアはロジェリオのことをずっとずっと想っているから。
「だから、きみがかすみ草の刺繍をしたハンカチを持っていて、運命を感じたんだ。……いや、一方的に運命を感じられても困惑するだけだと思うけど。でも、一緒に踊ったダンスが楽しくて、可愛らしいきみのことをもっと知りたくなった。劇場で再会できた時も、本当に嬉しかったんだ」
切なげな表情でそう言うと、ロジェリオは心を落ち着けるかのように唇をぺろりと舐めた。そして再びまっすぐにエリシアを見据える。
「きみにはまだ決まった相手がいないと聞いている。願わくば、俺をその候補として考えてはくれないか? すぐに返事をくれなくてもいい。俺のことを知ってもらった上で判断してもらったら……」
真剣な口調で告げられた想いに、エリシアの胸がいっぱいになる。ロジェリオが再びエリシアを好きになってくれたことは、本当に嬉しい。エリシアも彼を愛していると、素直に告げられたらどれほどいいだろうか。
だけど、それができないことをエリシアは知っている。彼と一緒になることは、絶対にできないのだ。
涙がこみ上げるのを堪えて、エリシアはうつむいてかぶりを振る。
「っ、ごめんなさい。私……無理です。あなたの気持ちを受け入れることは……できません」
身を切るような思いで断りの言葉を告げると、ロジェリオが息をのむのが聞こえた。やがて震える吐息を吐き出した彼が、ぐっと拳を握りしめるのが見えた。
「それは……どうして。もしかして、好きな人がいるのか……?」
「そう、です。私には、ずっと心に想う人が……います」
エリシアは、震える声で吐き出す。嘘ではない、エリシアはロジェリオのことをずっとずっと想っているから。