愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
 ロジェリオは誠実な人だ。エリシアが他の人に想いを寄せていると知ったら、強引に迫るような真似はしないはずだ。
 これ以上彼と親しくならないためには、こうするのが一番いい。
「だから、私のことはどうか忘れてください。あなたには、もっと相応しい人がいます。その方と……幸せになってください」
 微かに声が歪んだが、はっきりと拒絶したことは伝わったはずだ。
 思わず小さく息を吐くと、堪えきれなかった涙が一粒、頬を伝って落ちた。
 エリシアは急いでそれを拭うと、立ち上がる。
「ごめんなさい。失礼します」
 早口でそう言って、休憩室を飛び出した。
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