愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「前回は、俺が先に殺されただけなのかもしれない。次はエリシア、きみが攫われるのが先だったらどうする? 俺はそんなこと、耐えられない。俺も、きみを守りたい」
ロジェリオの言葉に、エリシアは動揺して視線をさまよわせる。婚約を回避すればロジェリオを守れると思っていたから、これまで必死に彼を避けようとしてきたのだ。自分があの男に襲われる可能性があることは、頭の中からすっかり抜けていた。
「俺を殺し、エリシアを襲うのは、きみの弟か執事――そのどちらかなんだろう?」
「えぇ。私の家の庭でお茶を飲んでいた時のことだし、私が家族同然に思っていた相手だということは確実だから……」
エリシアは、弟のヴィクトルが本当は従弟であることと、執事のザカリアスを兄のように慕っていたことを説明する。
二人のことをエリシアは、家族のように思っていた。だからこそ、向けられた想いが恐ろしかったのだ。
「それなら尚更、俺はエリシアと離れたくない。きみを守ることのできる立場でいたい」
「でも」
「俺のことを嫌いじゃないなら、どうか一緒にいて。きみのことが好きなんだ。今度こそ俺が、絶対にエリシアを守るから」
まっすぐに見つめられて、エリシアは思わず息をのむ。
死に戻ったことや、未来で起きる惨劇のことなど、普通に考えれば突拍子もないことを言っている自覚はある。だけどそれを疑うことなく信じてくれたロジェリオを、そしてそれでもなおエリシアへ想いをぶつけてくれる彼の気持ちを、受け入れてもいいのだろうか。
エリシアは、ゆっくりと手を伸ばしてロジェリオの胸に再び手を当てた。伝わってくる鼓動が、彼が生きていることを教えてくれる。
ロジェリオの言葉に、エリシアは動揺して視線をさまよわせる。婚約を回避すればロジェリオを守れると思っていたから、これまで必死に彼を避けようとしてきたのだ。自分があの男に襲われる可能性があることは、頭の中からすっかり抜けていた。
「俺を殺し、エリシアを襲うのは、きみの弟か執事――そのどちらかなんだろう?」
「えぇ。私の家の庭でお茶を飲んでいた時のことだし、私が家族同然に思っていた相手だということは確実だから……」
エリシアは、弟のヴィクトルが本当は従弟であることと、執事のザカリアスを兄のように慕っていたことを説明する。
二人のことをエリシアは、家族のように思っていた。だからこそ、向けられた想いが恐ろしかったのだ。
「それなら尚更、俺はエリシアと離れたくない。きみを守ることのできる立場でいたい」
「でも」
「俺のことを嫌いじゃないなら、どうか一緒にいて。きみのことが好きなんだ。今度こそ俺が、絶対にエリシアを守るから」
まっすぐに見つめられて、エリシアは思わず息をのむ。
死に戻ったことや、未来で起きる惨劇のことなど、普通に考えれば突拍子もないことを言っている自覚はある。だけどそれを疑うことなく信じてくれたロジェリオを、そしてそれでもなおエリシアへ想いをぶつけてくれる彼の気持ちを、受け入れてもいいのだろうか。
エリシアは、ゆっくりと手を伸ばしてロジェリオの胸に再び手を当てた。伝わってくる鼓動が、彼が生きていることを教えてくれる。