確信犯の傘下
アキラくん。
幼馴染と呼べるほどの長い付き合いではないけれど、中学2年間を部活の先輩後輩として過ごしてきた。
写真部。
それは名ばかりで、必ず部活に入る決まりだった校則の逃げ道。
そんな中で、アキラくんは、
唯一の非幽霊部員だった。
アキラくんの撮る写真に惹かれた。
惹かれる写真を撮るアキラくんに惹かれた。
でもアキラくんが惹かれたのは、
三つ編みのあの子だった。
隣の席なんだって。
趣味は読書で、笑うとえくぼが可愛らしい子なんだって。
その事実は、わたしが雀の涙ほどもない勇気をふりしぼって言い遂げたセリフのあとに紡がれた言の葉によって、発覚した。
中3の、秋の終わりに。
死んだ落ち葉を踏みにじった。
その魂が天へ昇ったような気がして、空を見上げた。
分厚い灰白が阻んでいた。
「忘れたかったなあ」
錆びれたシルバーの露先から零れ落ちる雫に苦笑い。