たとえ世界から「ごめん」が消えたって、
愛くるしい瞳、おっとりした口調、柔らかな髪、気持ちがもろ剥き出しの素直な表情。
彼女の存在は僕のこころに、はっきりと、残っている。
なんせまだ7日しか経っていない。
そう簡単に忘れられるわけがないだろう。
「だけど、もう、いいよ」
これで正解だと思った。
だって、このまま僕といっしょにいたって、僕は彼女を傷付けることしかできない。
僕はおかしい。
彼女の苦しむ顔が好きで、その顔は僕と同じ気持ちを味わっているかのような一体感がして、それがたまらなく愛おしい。
彼女といっしょならば、どこへ逝っても寂しくない気がする。
虚無に溺れる僕と一体になって、そうしていっしょに堕ちてしまおうと、そう思うんだ。
でも、彼女は、それを望んでいない。
“悲しい”
そう告げた涙声は力強くて、圧倒的な生命力を感じた。
彼女はきっと、僕といっしょに、生きていたいのだ。