君がいた夏の終わりに
第四章
嫌いになったわけじゃない
別れ話は思ったより穏やかだった。
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怒鳴ることもなかった。
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責めることもなかった。
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泣きながら、
お互いの話を聞いた。
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「嫌いになったわけじゃない」
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Kくんが言った。
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Mちゃんも頷いた。
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わかっていた。
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そんなこと。
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嫌いになったなら、
こんなに苦しくない。
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本当に苦しいのは、
今でも好きだからだった。