目と口は同じぐらいにものを言う
私のため息に、すっかり怯え切っている彼は肩を跳ね上げさせた。その反応を見て、まずは誤解を解こうと口を開く。
「…ねえ、柊斗。顔上げて」
「う、うぅ……嫌わ、ないで……」
「嫌ってないから。むしろ、『ちょうどいいな』って思ったぐらいだし」
「え…?」
涙で濡れた瞳が、きょとんとした様子で私を見上げる。その、水分を孕んでキラキラと輝く彼の『目』を見つめながら、私はふっと口元を緩めた。
「私も、最初から柊斗の『目』に惚れて付き合ったんだよ。形も整ってるし、感情がすぐに出るところも最高に綺麗。……私、重度の『目』フェチなんだよね」
今度は、柊斗がフリーズする番だった。何を言われたのか理解できないらしい。
あまりにも良い柊斗のリアクションに、思わず声を出して笑ってしまった。
「ぷっ、あははははっ!!」
「え、え…?僕の、目が好きなの?」
「んふふ…うん。そう。柊斗の目が大好き」
呆然としている彼の目元をなぞり、涙を拭う。
「だから、お互い様。ほら、私たち似た者同士じゃん」
私の言葉が理解できたのか、柊斗の顔がぱあっと信じられないほど明るくなった。今度は嬉し涙を流しながら「千夏〜!」と私の腰にしがみついてくる彼を、私は慣れた手つきで受け止める。
お互いがなかなかに拗らせたフェチズムの持ち主であることは、こうして明らかになった。
それからというもの、私たちは互いのフェチを隠すことなく、むしろ存分に尊重し合いながら付き合い続けた。
大学を卒業し、それぞれ就職が決まったのを機に、私たちは一緒に暮らし始めることになったのだった。
「…ねえ、柊斗。顔上げて」
「う、うぅ……嫌わ、ないで……」
「嫌ってないから。むしろ、『ちょうどいいな』って思ったぐらいだし」
「え…?」
涙で濡れた瞳が、きょとんとした様子で私を見上げる。その、水分を孕んでキラキラと輝く彼の『目』を見つめながら、私はふっと口元を緩めた。
「私も、最初から柊斗の『目』に惚れて付き合ったんだよ。形も整ってるし、感情がすぐに出るところも最高に綺麗。……私、重度の『目』フェチなんだよね」
今度は、柊斗がフリーズする番だった。何を言われたのか理解できないらしい。
あまりにも良い柊斗のリアクションに、思わず声を出して笑ってしまった。
「ぷっ、あははははっ!!」
「え、え…?僕の、目が好きなの?」
「んふふ…うん。そう。柊斗の目が大好き」
呆然としている彼の目元をなぞり、涙を拭う。
「だから、お互い様。ほら、私たち似た者同士じゃん」
私の言葉が理解できたのか、柊斗の顔がぱあっと信じられないほど明るくなった。今度は嬉し涙を流しながら「千夏〜!」と私の腰にしがみついてくる彼を、私は慣れた手つきで受け止める。
お互いがなかなかに拗らせたフェチズムの持ち主であることは、こうして明らかになった。
それからというもの、私たちは互いのフェチを隠すことなく、むしろ存分に尊重し合いながら付き合い続けた。
大学を卒業し、それぞれ就職が決まったのを機に、私たちは一緒に暮らし始めることになったのだった。