目と口は同じぐらいにものを言う
翌朝。
1人暮らしをしている私の家のベッドで目を覚ましたと同時に昨夜の記憶が完全に残っていた柊斗は、文字通り真っ青になって私の前で正座をした。今まで見たことない表情に、寝起きの私は思わず顔を顰めてしまった。
「しゅう、」
「千夏、本当にごめんなさい…!き、気持ち悪かったよね…引いたよね!?でもお願いだから、お願いだから別れないでください…っ!」
大粒の涙をぼろぼろとこぼしながら、今にも床に額を擦りつけそうな勢いで懇願してくる柊斗。その姿は、お気に入りの玩具を取り上げられそうになって必死に泣きつく犬そのものだった。
一瞬何の話をしているか分からなかったが、すぐに昨日暴露されたフェチの話だろうと察する。
(こんなに真っ青になって泣くとは思わなかったな…)
一旦彼を落ち着かれた後、よくよく話を聞いてみて判明したのは、彼が重度の『唇フェチ』だということだった。
これまで変態だと思われるのが怖くて、必死に隠していたらしい。
私はベッドの縁に腰掛けたまま、深くため息をつく。素直な謝罪もその誠意の見せ方も嫌いではないけれど、どうして私が引いている前提なのだろうか。
1人暮らしをしている私の家のベッドで目を覚ましたと同時に昨夜の記憶が完全に残っていた柊斗は、文字通り真っ青になって私の前で正座をした。今まで見たことない表情に、寝起きの私は思わず顔を顰めてしまった。
「しゅう、」
「千夏、本当にごめんなさい…!き、気持ち悪かったよね…引いたよね!?でもお願いだから、お願いだから別れないでください…っ!」
大粒の涙をぼろぼろとこぼしながら、今にも床に額を擦りつけそうな勢いで懇願してくる柊斗。その姿は、お気に入りの玩具を取り上げられそうになって必死に泣きつく犬そのものだった。
一瞬何の話をしているか分からなかったが、すぐに昨日暴露されたフェチの話だろうと察する。
(こんなに真っ青になって泣くとは思わなかったな…)
一旦彼を落ち着かれた後、よくよく話を聞いてみて判明したのは、彼が重度の『唇フェチ』だということだった。
これまで変態だと思われるのが怖くて、必死に隠していたらしい。
私はベッドの縁に腰掛けたまま、深くため息をつく。素直な謝罪もその誠意の見せ方も嫌いではないけれど、どうして私が引いている前提なのだろうか。