たった一日の恋人役のはずが、敏腕社長の妻になりました
三杯目が終わりそうだが、さすがに四杯目はやめた方がいいかな。
迷っていると、それに気づいたのか成海社長が私にメニュー表を見せてくる。
「ワインもあるが、飲むか?」
……ワイン!
しばらく飲んでいない。
「はい、飲みます!」
即答した私が面白かったのか、成海社長がくすっと笑った。
そのあとも成海社長と談笑しながら食事を楽しみ、お腹も心も満たされてからレストランを後にする。
お会計については、私がお手洗いで席を離れている間に成海社長がさっと払ってくれた。
自分の分は自分で払おうとしたが、先ほどのどちらがベッドを使うか決めるときのような押し問答を繰り返すと思い、ここは彼の厚意に甘えることにした。
私は少し飲み過ぎてしまったかもしれない。足元がふらつく状態で客室に辿り着く。
成海社長から先にシャワーを浴びるように言われてバスルームに向かった。
次に入る成海社長を待たせてはいけないと、さっと全身を洗い流す。
着替えについては、部屋着はホテルのものが用意されていたのでそれを着て、下着はここへ来る途中にコンビニに寄って調達した。